3.11を追って

防衛の軍事、謀略の軍事、そして環境

元自衛官の方による講演です。

元自衛官が語る 戦争の作られかた 平和の築きかた


軍事という言葉に対して怖い印象を受ける方や理解するのが難しいと感じる方は軍事という言葉を例えば刃物という言葉に置き換えて考えてみてはいかがでしょうか?

刃物は私たちが普段生活する上では欠かせない存在です。包丁のおかげで私たちは食材を料理することができるので普段の生活に役立てています。

ですが、同じ刃物でも刀や剣や槍といった刃物の存在はどうでしょうか?

現在の日本は戦国時代ではありませんのでそういったものを見ることはあっても実際に使用している場面に出くわすことはまずありません。この両者の刃物の違いの一つは簡単に言えば目的の違いです。包丁は食材を調理するための道具であって戦う事を目的とはしていません。
そういった、武器としてつくられた刃物は当然ながら戦う事が本来の目的です。同じ刃物でも作り方や使い方ひとつでこうも結びつく結果が異なります。当然包丁やフライパンでも戦う事が出来なくもないですが、少なくともそういったもので戦っている場面を見ることはないに等しいです。

それでは、次に刃物から銃火器に対して目を向けてみるとどうでしょう?

銃は確かに武器ですが、銃の歴史を遡れば火薬の技術と鉄の加工技術があってこそ成立する代物です。鉄の加工という点では刃物と共通してはいますが、銃は戦うためもしくは戦争するために使用されているのに対し、現代においては基本的に包丁は戦争のための道具ではありません。その包丁ですら使い方次第では人間を殺傷することが可能なのです。
これらの道具は人間が生み出してきた存在です。現在は核の技術、そして核の平和利用という大義名分のもとで原発まで生み出してしまったのはやはり我々人間なのです。

人類が人類のために生み出したはずの存在が、逆に人類またはこの地球に様々な問題を引き起こしています。これらは結果が証明しているように生み出した事が原因というよりかはそれを使用する目的を誤ってしまったか、うまく使用できていないという事が言えるのではないでしょうか?

つまり、使い方次第では今の様な問題に困らなくて済むという事です。また、こういった技術の使用によって人間のだけにとどまらず地球の環境の破壊につながっているのが現状です。今ある技術を使用しないか、うまく活用するかしないとこの地球はもたないことでしょう。

そう認識してから軍事や防衛という事を考えるとなんと無駄な事に労力を費やしているのであろうかとは思わないでしょうか。やればやるほど問題が増加していく事に労力を費やすよりももっと別のやり方で環境を改善し、社会システムを変化させてゆくことができればそれが自然と国防という結果にもつながることでしょう。
この様な理想を一人の人間が抱いただけではただの夢物語ですが、一国の人間が理想を抱けばそれはもはや現実と等しくなると考えています。

問題が山積みではありますが、山積みであること其の物が問題なのではなくそのままにしておくことが問題なのです。皮肉ではありますが、塵も積もれば山となるとはこのことです。

やるかやられるかで考える国防で突き進めばいずれは衝突が起きますが、環境から捉えた国防であれば衝突を起こさない道が残されています。しかし、そういった国防を実現するには軍事に携わる人間だけでは数が足りないことは言うまでもありません。

国防に携わる方のみではく少なくとも日本中の方々がこういった考え方ができるようになっていただければ幸いです。

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  1. 2016/07/06(水) 00:21:42|
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